【書評】ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来(上)

 

こんにちは

悟です。

 

今回は、サピエンス全史の続編、「ホモ・デウス(上)」を紹介します。

 

下巻については読了後、更新する予定です。

 

サピエンス全史が、人類の歴史を振り返る内容だったのに対し、本書では人類の未来について書かれた内容です。

言葉使いはかなり難しいのですので、本書を買うか悩んでいる人は、この記事で何となく中身を知ったうえで読むと理解が深まると思います。

 

 

 

 

本書の目次

 

第1章 人類が新たに取り組むべきこと

第1部 ホモサピエンスが世界を征服する

第2章 人新世

第3章 人間の輝き

第2部 ホモ・サピエンスが世界に意味を与える

第4章 物語の語り手

第5章 科学と宗教というおかしな夫婦

 

 

 

人類が解決すべき課題とは?

 

自然災害や感染症はいつの時代も人類の脅威であり、多くの国が滅んできました。

しかし現代はどうでしょうか、河川の氾濫は神の裁きではなく、「行政や企業が対策を怠ったからだ。」。鳥インフルエンザが広がると「ワクチンを開発し予防接種をする」。

これまでは神様の気まぐれだと思われていたことが、今となっては人災として扱われるようになっており、技術的に解決可能なものが格段に増えてきたのです。

 

これまでは自然災害や感染症の克服が人類最大の課題でしたが、今後は、「不死」「幸福の追求」「気候変動」が取り組むべき課題になると書かれています。

 

ナノテクやバイテクなどの発展により、あらゆる病気が完治可能になることはもう誰もがわかることだと思います。

今後は生まれる前に遺伝子疾患を発見できるようになり、それを解決するために技術が解禁されていきます。

「遺伝子工学を利用すればガンを治せる!」「脳とコンピューターを繋げることができればアルツハイマーを治せます!」

初めは治療の為に現在は倫理的に禁止されている技術が導入されそこから徐々に一般的になり、デザイナーベビーカタログが登場してくるのです。

 

 

みんなが信じるから意味がある

 

私たちはよく、「主観的」や「客観的」という言葉を使いますが、実はもう一つの現実レベルがあります。

それは「共同主観的」というものです。

共同主観的なものは、大勢の人のコミュニケーションに依存しているもので、みんなが信じているから存在しているものという意味です。

例えば、貨幣です。

みんなが1000円札を1000円だと思っているからこそ1000円の価値が存在しますし、日本と言う国は世界の人々がこの群島を日本だと思っているからこそ日本になりえるのです。

昔ソ連という国がありましたが、紙ぺらにサインをしたとたんに解体され、ロシアなどいくつかの国が出現したように、私たちの間の取り決めで存在を無くしたりできるものが共同主観的なものです。

 

私たちのうち、政治家などエリートたちは自分で世界を変えることが出来ます。

 

 

 

科学と宗教の関係

 

科学技術の発展によって、私たちは病気に打ち勝ち、自然災害を克服しつつあり、ついには子どもの遺伝子をも操作できそうです。

 

ただし、科学はあくまでも「力」に関心があり、病気を治し、食料を沢山生産する力を研究を通して獲得します。

なので、病気を抗生物質で倒すのが良くて、同じ原理を人間に当てはめることもできるわけです。

 

しかし、私たちは「倫理的」に考えて技術をどう利用するかを考えています。

この「倫理的」な考えを与えてくれるのが宗教です。

宗教は「秩序」に関心があり、社会的なシステムを作り、統制する役割があります。 

 

宗教には3つの要素が含まれています。

1.「人の命は神聖である」という倫理的な判断

2.「人の命は受精の瞬間に始まる」という事実に対する言明

3.倫理的な判断を事実に対する言明と融合させることから生じる「受精のわずか1日後でさえ、妊娠中絶は絶対に許すべきではない」といった、実際的な指針。

 

 受精というものは、科学の発展により私たちが理解できるようになりましたが、受精を意図的に利用するような行動は認めてられていません。

それは宗教があるからです。

 

 

まとめ

 

 簡単ですが、本書の内容を紹介してみました。

今回は上巻でしたが、サピエンス全史をおさらいしつつ今後起きるであろう事柄についてどのように考えたらいいのか示唆を与えてくれる内容でした。

 

ここでは書いていませんが、コンピューターに意識が宿る時代は来るのか、人の魂はあるのかはたまた全てアルゴリズムで読み解けるのかなど、興味深い内容がたくさんあります。

 

少しでも興味を持っていただけたら、手に取ってみてください。